TOPへ

糖尿病

糖尿病を治療せずに
放置していませんか?

糖尿病は慢性的な病気であり、治療や管理を放置すると、心血管疾患、網膜症、腎症、神経障害などの深刻な合併症を引き起こし、生活の質を著しく低下させる可能性があります。

したがって、早期診断と継続的な治療、そして生活習慣の改善が極めて重要です。

厚生労働省のデータや日本糖尿病学会の報告によれば、日本では糖尿病が原因で多くの合併症が発生しており、糖尿病関連の医療費は年々増加しています。

たとえば、糖尿病患者様の約半数が何らかの合併症を有しているという報告もあります。

このような症状がある方は
当院までご相談ください

糖尿病は、初期の段階から適切な診断と治療、そして生活習慣の見直しが必要な病気です。

多尿、口渇、体重減少、極度の疲労、視力の低下や手足のしびれなどの症状が見られる場合は、早急に当院で相談し、正確な診断と適切な治療を受けることが合併症の予防と生活の質向上に直結します。

症状

可能な原因・リスク

対応の必要性

多尿・口渇

高血糖状態の典型的症状

早期の診断と治療で合併症リスクを低減

体重減少

インスリン分泌不足や代謝異常による影響

適切な治療で代謝バランスを回復

疲労感・だるさ

血糖コントロールの乱れ、エネルギー代謝の低下

日常生活の質向上のために治療が必要

視力低下・しびれ

血管障害、神経障害の進行による影響

早期介入により進行を防止

糖尿病とは

糖尿病とは、血糖値を適切に調節するホルモンであるインスリンの作用不足やインスリン抵抗性により、慢性的な高血糖状態が持続する疾患です。
適切な治療と生活習慣の管理がなければ、心血管疾患、腎症、網膜症、神経障害などさまざまな合併症を引き起こすリスクが高まります。

日本における糖尿病患者は増加傾向にあり、全人口の約10%が糖尿病または前糖尿病の状態にあると報告されています。

糖尿病のタイプ

糖尿病は、その発症メカニズムや治療アプローチに基づいて、主に1型糖尿病、2型糖尿病、そして妊娠糖尿病やその他特定の糖尿病に分類されます。
これら各タイプは、原因や治療法、予後が異なるため、正確な診断と個別の治療計画が不可欠です。

1型糖尿病

特徴

自己免疫反応により膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンがほとんどまたは全く分泌されなくなる疾患です。

統計

日本糖尿病学会の報告によれば、1型糖尿病は全糖尿病患者の約5~10%を占め、若年層に多く発症します。

2型糖尿病

特徴

インスリン抵抗性と相対的なインスリン分泌不足が主な原因で、生活習慣(食事、運動不足、肥満など)が大きなリスク要因となります。

統計

厚生労働省のデータによると、日本の糖尿病患者の約90%以上が2型糖尿病であり、中高年層に多く見られます。

妊娠糖尿病およびその他

妊娠糖尿病

妊娠中に一時的に血糖値が上昇する状態で、母体および胎児へのリスクを伴います。

その他の特定の糖尿病

遺伝性疾患や膵臓の疾患に起因するものなど、特殊なケースも存在します。

糖尿病のタイプ

主な原因・特徴

患者割合(概算)

1型糖尿病

自己免疫反応による膵β細胞の破壊。主に若年層に発症。

約5~10%

2型糖尿病

インスリン抵抗性と分泌不足。生活習慣が大きな要因。

約90%以上

妊娠糖尿病

妊娠中のホルモン変化により一時的に血糖値が上昇。

妊娠中の一部の女性に発症

その他の特定の糖尿病

遺伝性疾患や膵臓疾患などが原因。

少数

糖尿病の診断

糖尿病の診断は、空腹時血糖値、HbA1c、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)などの検査を組み合わせ、血糖コントロールの状態を正確に評価することで行われます。
正確な診断は、早期治療開始と合併症の予防に直結するため、定期検診を通じた早期発見が非常に重要です。

検査方法と診断基準

空腹時血糖値
診断基準

126 mg/dL以上(複数回の測定が必要)

説明

安静時の血糖値を評価する基本的な検査です。

HbA1c
診断基準

6.5%以上

説明

過去2~3ヶ月の平均血糖値を反映し、長期的なコントロール状態を評価します。

経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)
診断基準

2時間値が200 mg/dL以上

説明

糖摂取後の血糖値の変動を測定し、耐糖能を評価します。

厚生労働省の健康調査では、糖尿病患者様の多くが自覚症状が乏しい無症候性の状態で発見されるため、
定期検診による早期発見が重篤な合併症予防に寄与していると報告されています。

検査項目

診断基準

説明

空腹時血糖値

126 mg/dL以上(複数回の測定)

安静時の血糖値を評価し、糖尿病の可能性を示唆

HbA1c

6.5%以上

過去2~3ヶ月の血糖コントロール状態を反映

経口ブドウ糖負荷試験

2時間値200 mg/dL以上

糖摂取後の血糖値の上昇を評価し、耐糖能を測定

糖尿病の診断は、血糖値やHbA1cなどの検査を通じて、無症候性の状態も含めた正確な評価が行われることが鍵です。

自覚症状がない場合でも、定期的な検診で早期発見が可能です。

正確な診断に基づき、早期に生活習慣改善や薬物療法を開始することで、長期的な健康維持と合併症予防が実現されます。

糖尿病の治療

糖尿病の治療は、生活習慣の改善と薬物療法を中心に、個々の患者様の状態に合わせた包括的なアプローチが不可欠です。
定期的な血糖値のモニタリングと医師との連携により、合併症の発生リスクを低減し、長期的な健康維持を目指すことが重要です。

食事療法

バランスの良い食事、糖質制限、カロリー管理

目的

血糖値の安定化、体重管理

運動療法

定期的な有酸素運動や筋力トレーニング

目的

インスリン感受性の向上、血糖コントロール

薬物療法

血糖降下薬やインスリン療法

目的

血糖値の迅速な改善、合併症の予防

定期検診

HbA1cや空腹時血糖値のモニタリング、自己管理のサポート

目的

治療効果の評価と治療計画の見直し

糖尿病の治療は、食事や運動といった生活習慣の改善と、患者様に合わせた薬物療法、定期的なモニタリングの組み合わせによって実現されます。

このような包括的な治療戦略を実践することで、糖尿病の進行を抑え、健康で充実した生活を実現することが可能となります。

よくある質問

糖尿病の合併症にはどのようなものがありますか?

糖尿病が長期にわたって十分に管理されない場合、以下のような合併症が発生するリスクがあります。

神経障害
(糖尿病性ニューロパチー)

手足のしびれや痛み

腎障害(糖尿病性腎症)

腎機能の低下、最悪の場合、透析治療が必要となることも

網膜症

視力障害や失明のリスク

心血管疾患

心筋梗塞、脳卒中などのリスク上昇

これらの合併症は、早期の発見と適切な血糖コントロールによって予防が可能です。

糖尿病のリスクを高める要因は何ですか?

糖尿病、特に2型糖尿病は、以下のようなリスク要因が影響します。

遺伝的要因

家族歴がある場合、発症リスクが高まります。

生活習慣

過食、肥満、運動不足が大きく関与

年齢

中高年以降の発症リスクが増加

その他の疾患

高血圧や脂質異常症なども糖尿病リスクを高める要因となります。

糖尿病の合併症を予防するために、日常生活でできる対策は何ですか?

血糖値管理だけでなく、以下の対策が合併症予防に効果的です。

定期的な検診

眼科検診、腎機能検査、足のチェックなどを行い、早期発見に努める。

血圧・コレステロールの管理

高血圧や脂質異常症も糖尿病合併症のリスクを高めるため、併せて管理する。

適切な運動

ウォーキングや軽い運動で血行を促進し、全身の健康状態を維持する。

食事管理

低GI食品を中心としたバランスの良い食事を心掛ける。

糖尿病患者が自宅で実践できるセルフケアのポイントは何ですか?

糖尿病の自己管理は、日々の生活習慣や意識的なケアが重要です。以下のポイントを実践することで、血糖コントロールや合併症予防に寄与します。

定期的な血糖測定

自宅での自己測定により、食事や運動の影響を確認する。

食事日記の作成

摂取カロリーや糖質量を記録し、食事の見直しに活用する。

運動習慣の確立

理なく続けられる運動(例:散歩、ストレッチなど)を日常に取り入れる。

足のケア

糖尿病性ニューロパチー予防のため、足の清潔と保湿、定期的なチェックを行う。

ストレス管理

十分な睡眠やリラクゼーションを心掛け、精神的な健康にも注意を払う。

糖尿病患者におすすめの食事療法はどのようなものですか?

糖尿病管理には、血糖値の急激な上昇を抑えるための食事療法が重要です。

低GI食品の摂取

血糖値の上昇を緩やかにする低GI食品(全粒穀物、豆類、野菜など)を積極的に取り入れます。

食物繊維の豊富な食品

食物繊維は血糖コントロールを助けるため、果物、野菜、全粒穀物の摂取が推奨されます。

適切なカロリー管理

過剰なカロリー摂取は肥満を招き、糖尿病の管理を難しくするため、バランスの良い食事が大切です。

定期的な食事のリズム

規則正しい食事時間を守ることで、血糖値の変動を抑えます。

糖尿病患者が旅行中に注意すべきポイントは何ですか?

旅行中も自己管理は非常に重要です。以下の点に注意することが推奨されます。

血糖値管理

携帯用の血糖測定器を持参し、定期的に測定する。

薬やサプリメントの準備

必要な薬剤やサプリメントを十分な量、余裕を持って準備する。

食事の計画

食事時間のずれや食事内容の変化に対応できるよう、低GI食品や軽食を携行する。

時差・生活リズムの調整

目的地の生活リズムに合わせて、自己管理計画を事前に立てる。